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高橋伸幸さん(『歴史人』編集長)

2013年9月22日 |

takahashinobuyuki.jpgいつも歴史を面白く伝えてくれる"新感覚!エンターテイメント歴史マガジン"『歴史人』の創刊編集長の高橋伸幸さんに、『歴史人』のことから戦国時代や官兵衛のことまで、色々とお話を聴かせて頂きました。


―まず、『歴史人』創刊の背景を教えてください


元々『一個人』という創刊13年になる趣味や教養を特集テーマとする雑誌があって、読者は主に50~60代の男性です。当初は旅の情報が中心だったんですけど、読者が旅行に行った時に歴史的な背景を知りたいという傾向があって、少し歴史的な要素を入れ込みながらやっていたんです。
それで、大河ドラマ『龍馬伝』が始まる半年くらい前に、『一個人』で『坂本龍馬を旅する』という特集をやったんです。坂本龍馬の生涯を旅の要素を入れ込みながら追っていたんですけど、それが爆発的に売れたんです。じゃあ、来年の大河ドラマがちょうど『龍馬伝』なので、別冊にしてみようということで、その年の11月に『一個人』の別冊として"歴史人"と小さく表記して、「坂本龍馬の真実」と題して発売したんですね。巻頭に龍馬役の福山雅治さんのインタビューを入れたり、ちょっと史実寄りに情報を充実させたりと、新しい要素を追加補充しました。これが年明けから何度も重版がかかって、最初は8万部くらいでスタートしたんですけど、結局1年間トータルして50万部出たんです。
それと、同じ年に『一個人』で「戦国武将入門」という特集をやったんですけど、これも反響が非常に良くて、次の年に『一個人』別冊『歴史人』というタイトルで2冊目を出したんですよ。そうすると、これも重版がかかり売れました。それで、『龍馬伝』が終わった翌年の9月にようやく創刊までもっていったという流れですね。


―誌面を作る上での心掛けなどはありますか?


既存の先行していた歴史雑誌は、だいたい平綴じで分厚く、活字情報が中心でした。そこで差別化を図るために『歴史人』では、表紙を人気イラストレータのイラストにしたり、誌面もCGや写真などを豊富に入れ込んで、ビジュアルを重視して、一般の雑誌に近い形にしました。
歴史関連の雑誌のポジショニングを考えると、歴史のビジュアル誌のジャンルが空いているな、と思ったんです。それまではビジュアルタイプのムックはありましたが、中綴じタイプの雑誌はなかったんです。それで、うちは、歴史の雑誌なんだけれども、一般誌に近いイメージで、一般の読者に読んで頂けるような雑誌にしていきたいと思っています。
だから、他の歴史雑誌は歴史に詳しい人が読む雑誌だとすると、『歴史人』の読者は歴史に全然詳しくなくてもよくて、少しだけ歴史に関心がある人に読んでもらえればいいかな、という、歴史に関心がある人の為の入り口の雑誌ですよね。読者層が一番多いところはこの部分だと思います。
編集部員も元々歴史に詳しかったわけではなくて、自分たちがわかるようにひとつひとつの記事を作っているんです。そうした、読者と同じ目線に立っていることが一番重要だと思います。


xx.JPGこちらが『歴史人』編集部の様子。知識を誰にでもわかるように見せられるかどうかが大事なんだそうです。奥には真田幸村の甲冑が!


―中でも、戦国時代はどのようジャンルでしょうか?


歴史といっても読者を一括りにできません。ですから、歴史人倶楽部という会員組織を作りまして、お城の会や古代史の会など、7つの部会にわけて組織化しています。その中で1番人気が戦国武将の会です。
戦国時代に興味をもたれる人の特色は、読者の幅が広いということですね。例えば、「これまで色々な歴史雑誌を読んできたけど、歴史人が面白い」という内容の手紙を、読者の方からいただいたことがあります。その送り主の年齢を見てみると、11歳と書いてあって(笑)、非常に驚いたことがあります。そんなに前から歴史雑誌を読んでいたのかと。
その他、戦国のテレビゲームから入ってきて、じゃあ実際の歴史はどうなっているんだろう?と興味をもたれる方もいますし、歴女と呼ばれる30歳前後の女性もいます。年齢が上の方だと、本当に戦国ファンで歴史に詳しい方もいます。つまり、小学生から年配の方や女性まで、幅が非常に広いんですよね。
それで、どこからも入っていける、間口の広さが戦国時代というテーマの面白いところですね。ゲームや小説など先行するコンテンツが沢山ありますし、ゲームキャラクターでは戦国武将がかなりイケメンに描かれていますからね(笑)。そういうイメージがあるかも知れないですね。結局、歴史といっても史実はよくわからない部分がありますからね。解釈によって全然違いますし、その辺は想像力で補ったりとか。それも面白いところですよね。


―黒田官兵衛の魅力とは何でしょうか?


官兵衛の軍師としての能力は、『一個人』の「戦国軍師の知略」という特集で、全軍師の能力をランキング化したところ、第1位なんですよ。また、『歴史人』でも「黒田官兵衛と軍師の真実」という特集を組みましたが、別の歴史研究家に採点をお願いしてランキングを行った結果も官兵衛が第1位なんです。それほど官兵衛の能力は、軍師の中でも断トツに秀い出でいます。
ではどんな能力が凄いかというと、自分の編集長という立場からも、官兵衛の戦術性、交渉力、統率力、この3つのポイントに非常に関心がありますね。
第1に官兵衛は戦国時代に生きながら、官兵衛は「戦わないで勝つ」という孫子の兵法の具現者でした。鳥取城、高松城など色んな城を、力攻めではなく兵糧攻めや水攻めで落としています。また、山崎の戦いでは、光秀軍が勝龍寺に逃げ込んだ時に、光秀の拠点を包囲しながらも丹波亀山城がある北側だけを開けていました。それで、中の兵は大半が逃げ出してしまい、仕方なく光秀もわずか5,6人の兵を連れて脱出して、その結果、殺されてしまいます。これも官兵衛の、戦わずに勝という戦術ですね。
2番目の交渉力の典型例は、小田原征伐ですね。小田原城を取り囲み、態勢が見えたところで、官兵衛は刀を持たず、単身で小田原城に乗り込んでいます。間違うと、北条に殺されるかもしれない状況なのに、この交渉力は凄いと思います。
そして、最後に統率力。織田信長のように家臣たちに恐れられることはなく、家臣たちに非常に信頼されていたことも特徴ですしね。官兵衛が残した言葉に、「夏の火鉢、日照りの傘」というのがあります。いずれも役に立たないものですが、息子の長政に対して「人の適材適所がいかに重要であるか」を説いた言葉なんです。領地の人たちを非常に大切にした主君だったと思います。


―『歴史人』を通して伝えたいことなどあれば教えてください


とにかく『歴史人』を面白く読んで頂ければ非常に嬉しいと思っています。そのために、ひとりでも多くの読者に読んでもらえるためにはどうするか、ということを日々リサーチしたり、研究しながら誌面を作っています。
当たり前なんですけど、ひとつの史実を知ると、そこを基点として知識が広がっていきますよね。点と点の知識が結びついたりして、「なるほどそういうことか」と、発見があり納得することがあります。それは歴史だけじゃなくて色んなことがそうなんでしょうけど。特に歴史を知っていくことの大きな面白さであり魅力であると思っています。


―ありがとうございました。


【高橋伸幸】
歴史雑誌『歴史人』創刊編集長。
KKベストセラーズ入社後、『ベストマガジンSPECIAL』の創刊編集長、中高生向けファッション誌『Street Jack』の創刊編集長を歴任。その後『一個人』の編集長となり、現在、『歴史人』編集長も兼務する。
◆『歴史人』公式ホームページ
http://www.rekishijin.jp/



【メッセージ一覧】
◆重野なおきさん(漫画家・『軍師黒田官兵衛伝』作者)
◆春風亭昇太さん(落語家・城郭愛好家)
◆クリス・グレンさん(タレント・DJ・戦国歴史愛好家)
◆Y氏(ブロガー)×岡部定一郎さん(郷土史研究家)
◆高橋伸幸さん(月刊『歴史人』編集長)
◆美甘子さん(歴史アイドル)
◆中村高志さん(大河ドラマ『軍師官兵衛』プロデューサー)
◆母里忠一さん(母里太兵衛末裔・柳生新影流師範)


   

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